株式会社セントラルユニは、病院づくりをトータルでサポートしている企業。1951年創業と歴史があり、現在はSDGsにも力を入れて取り組んでいる。企業訪問はこれまでに2回受け入れており、山口県と大分県の高校の生徒たちがセントラルユニを訪れた。 今回は、企業訪問受け入れに対する思いや、実際の企業訪問の内容について、コーポレートブランディング部の3名(遠矢良輔さん、石黒恵子さん、上田拓誠さん)にお話を聞いた。

手術室のショールームを見学して、医療現場を感じてもらいたい

——御社では、どのような思いで企業訪問の受け入れをしているのでしょうか。

弊社は約70年の歴史がありますが、中高生はおそらく知らない会社だと思うので、まずは知ってもらいたいというのが一番の狙いです。CMも打っていないですし、よほど医療業界に興味がある学生でないと社名を聞く機会はないのでは、と思います。

——過去2回の企業訪問では、御社の製品を体験できるショールーム「マッシュアップスタジオ」を60〜90分ほど見学したと聞きました。 「マッシュアップスタジオ」には、機器や設備を体感できる手術室のショールームなどがあり、セントラルユニの製品に触れることができます。実際の病院にはかないませんが、医療現場を疑似体験してもらえれば、という思いで見学してもらっています。

——学生たちにはどういったことをお話しされているのでしょうか。

会社についての概要のほか、私たちがどういう思いで仕事をしているかを話してます。

たとえば、医療技術というのはどんどん進歩しています。漫画『ブラック・ジャック』でイメージするような開腹手術は減っていて、なるべくお腹は開かない手術が増えています。将来的にはロボット手術も増えるかもしれません。私たちはそういった先を見据えて製品を作っているといったことも伝えています。

——非常に興味深いお話です。医療と言われると医者や看護師など現場で働く人が浮かびがちですが、医療機器メーカーも社会貢献度は非常に高いですよね。

はい。医療に少しでも興味ある人に刺激を与えられたらうれしいですね。

「マッシュアップスタジオ」を見てもらったあとは、ワークショップ[1] も実施しました。私たちでプログラムを考え、学生たちとコミュニケーションをとる時間を設けています。講師は、コーポレートブランディング部の社員が務めています。


ワークショップの内容をもっと具体的に記載できると、読者である学校の先生たちの興味も引けるかと思います。

学ぼうという姿勢をもって、いろいろな発見をしてほしい

——学校や学生側に対する要望はありますか。

特にはありません。下調べなどもいりませんし、実際に見たり聞いたりするなかで、いろいろな発見があるといいなと思います。一つ挙げるとすれば、学ぼうという姿勢を持っていてほしい、というくらいです。多少なりとも医療に興味を持ってくれていると、うれしいですね。

——企業訪問して、それっきりの関係性になってしまうこともあると思います。訪問後に、学校側でフォローしてほしいことはありますか。

以前、企業訪問の感想をまとめたお手紙をいただいたことがあり、それはうれしかったです。学生たちの学びになったのだと直に感じられるとやりがいがあります。

——昨今のコロナ禍では、企業訪問が難しいという学校も多いかと思います。たとえば、zoomなどを使ったバーチャル訪問は可能でしょうか。

できると思います。zoomであれば複数校同時に受け入れることもできて、いいかもしれません。

——学校側で「未来の病院」というテーマを設定して、企業訪問した後に、地元の病院を訪れる……そんな流れで学習することもできるかもしれませんね。 ありがとうございました。

<企業紹介>

「いのちを守る環境づくりのお手伝い」をミッションとし、医療製品の生産や品質維持、手術室などの設計や工事など、病院づくりをトータルでサポート。酸素や二酸化炭素などの医療ガスを病院中に届ける「医療ガス供給システム」、「手術室」の空間づくり、「ICU(集中治療室)」の空間づくりの3事業を手掛ける。職種は、病院の環境づくりを提案する営業職、病院の設計や新製品の開発を担う技術職のほか、会社の基盤を支える経営管理部や経理などもある。

社員の出身学部・学科は、工学部、外国語学部、電気システム工学科、生命情報工学化、製造学科哲学科、経営学科など。文理を問わず、多岐にわたる。

[1] 

SDGsで特に力を入れている項目:

3:すべての人に健康と福祉を

9:産業と技術革新の基盤を作ろう

17:パートナーシップで目標を達成しよう


本文中に入れ込むと、一問一答のようなかたちになり、あまり見栄えがよくないので、企業紹介の中に入れています。